スフェーンとは。これ知っておけば大丈夫!17分でわかるスフェーンの魅力
1級ジュエリーコーディネーター嶋直樹の動画解説
1級ジュエリーコーディネーター嶋直樹の動画解説
原石が楔のような形をしていることがその名の由来となったスフェーン。様々なベースカラーと、高い屈折率と分散による強い輝きが、木漏れ日から射す光のように爽やかなひとときを感じさせてくれます。あまた宝石の中でトップクラスの輝きを持つ宝石です。
スフェーン最大の魅力は何と言ってもその「輝き」です。
まず屈折率が1.8~2.0と高く、そして光の分散度は0.051と、ダイヤモンドをしのぐ数少ない宝石の一つです。さらに、複屈折率も宝石の中では屈指の高さを誇ります。
これらが生み出すファイアと7色のスペクトルは石に最高の輝きを与え、ほかの宝石と並べてみてもはっきりとその差がわかるほど。
唯一無二のきらめきが世界中の人々を虜にしています。
スフェーンは、ブラウンやオレンジから黄色、黄緑まで美しい大自然のような幅広い色のバリエーションを持っています。
中でも、微量のクロム元素を含むスフェーンは鮮やかな緑色となり、「クロム・スフェーン」と呼ばれるとてもレアな存在となります。
また、豪華絢爛な輝きを思わせるゴールデンカラーのスフェーンも目が離せません。
しかしどのような色のスフェーンでも、まぶしく照り返す虹色の輝きを楽しむことが出来ます。
一般的に宝石は有限な資源ですから、ひとつの原石から出来るだけ大きな宝石を得るために重さが重視されます。
そのため、より丁寧にカットすればさらに輝きを引き出す事が出来る石が多いのです。
今回ご紹介するスフェーンは、輸入した石をさらに私たち日本人の監修のもと再研磨を施したものです。どの角度から見ても美しく光が反射され、また、宝石の中からは眩い虹色の光が煌くような素晴らしいカットが施されています。
スフェーンが輝きを最大限に放つことが出来るのは、高いカットの技術によるものです。硬度5.5とカットに難しい宝石だからこそ、職人さんの技術が光ります。
僕がジュエリーの仕事を始めたのがもう20年以上前なのですが、その頃からスフェーンは日本の宝飾市場に少しずつ浸透していたように思います。
しかし、以前はゴールデンイエローやグリーンなどの色はあまり知られておらず、褐色がかった色が多く見られていました。
一時はかなりの量の美しいスフェーンを目にすることが出来ましたが、需要の高まりや世界の宝石流通の変化によってここ最近は本当に綺麗なものが少なくなりました。
しかし、依然としてスフェーンはレアストーンのコレクターに限らず普段はスタンダードな宝石を好む方にもその美しさのとりこになりご購入になるなど大変人気です。
純粋な気持ち・願いを変わらず貫き通すことで、目標が達成され、幸運や成功が舞い込むそう。なにか成し遂げたい、がんばりたいことがある人の背中を押してくれるような石言葉を持っています。また、「くさび石」と呼ばれるように、人との出会いや繋がりをもたらしてくれるといわれています。
これまで7月の誕生石はルビーのみでしたが、2021年新たにスフェーンが7月誕生石に加わりました。スフェーンは1787年にマーク・オーガスト・ピクテにより新種の鉱物だと初めて認識されました。彼の誕生月が7月であること、また、太陽のような強い輝きを持ち、日本の夏の森のような色合いをしていることから7月の誕生石に選ばれました。
スフェーンは身につけるシーンを選びません。
何故ならスフェーンにはベースカラーとなるグリーンやブラウン、そして今回ご紹介するゴールデンなどに加えてダイヤモンドのように虹色に輝くファイアという効果があるからです。
ひとつの色だけでなく、煌きによる様々な色の美しさはファッションの幅を広げ、日常的に楽しく身につけることが出来るのです。
イエローやゴールデンは見る人に喜びや成功を印象づける色でもあります。
実際に私がサロンでお客様にスフェーンをご紹介すると、この輝きに一目惚れされる方が多く、たくさんの方にお求めいただいています。
そして、このスフェーンの美しい色や輝きは大きさやデザインによって様々な印象を与えてくれるので、皆様思い思いの使い方でスフェーンを楽しんでいらっしゃいます。
例えば小さな一粒石のスフェーンならその輝きはまるでダイヤモンドのそれを連想させてくれます。
シンプルなダイヤモンドペンダントのように様々なシーンでお使いいただけます。
実際にスフェーンの持つ虹色の輝きの元となる分散度は0.051を示し、ダイヤモンドの0.044という数値を超えるほどです。
他の宝石のように、赤や緑が美しいという色を楽しむ宝石の場合、メインとなる宝石の周りにダイヤモンドを飾ることによって輝きを加えるようなイメージなのですが、スフェーンの場合はそのものの色の美しさに加え、ダイヤモンドのような輝きも自らが放ってくれます。
つまり、ダイヤモンドのように、一粒石のジュエリーに仕上げて絵になるごくごく希な宝石という事になります。
このような虹色の効果を持つ宝石は数える程しかなく、その中でもスフェーンは特にその効果が楽しみやすくい宝石としておすすめ出来ます。
また、一つ一つが美しく輝くスフェーンをたくさん集めたジュエリーにすると、その輝きをさらに引き立て、まぶしい位に輝きます。
今回も様々なデザインのスフェーンのジュエリーをご用意いたしましたので、是非お気に入りを見つけて下さい。
黄色やゴールドは知性を意味する色で、見る人へ喜びや成功の印象を与えます。
また、太陽のように躍動する美しいスフェーンの輝きは見るものに希望感じさせます。
黄色い宝石を持ったことのない方へも、この冒険心をくすぐるようなスフェーンの輝きを身に付けて、新たな自分を見つけて欲しいです。
同じ台本でも演じる役者さんによって、物語の印象が変わるようにスフェーンも様々あるボディーカラーによってそれぞれの印象が変わります。
このゴールデンイエローのスフェーンは七色に輝くスフェーンの魅力を最大限に引き出してくれる色なのです。
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