2026/03/06

象牙ジュエリーのクリーニング|黄ばみは直せる?受け継いだ一点をすっきりリフレッシュ

Ivory Jewelry Cleaning

本記事の宝石・ジュエリーの写真はすべて、1級ジュエリーコーディネーター嶋直樹が実物を撮影したものです。宝石の表情は光や角度で変化するため、できるだけ実物の印象に近い形でお伝えしています。

はじめに|受け継いだ象牙の変色


象牙ジュエリーの黄ばみや変色は、クリーニングで改善できる場合があります。

以前は色戻しが難しいと言われ、他店で断られたり、そのまま諦めてしまった方も少なくありませんでした。

けれど今は、素材の性質を理解した専門的な方法によって、見た目をすっきり色の改善が出来る場合があります。

 

黄色く変色した象牙のネックレス
写真:黄色く変色した象牙のネックレス(Before)


J.C.BARでは、買取や整理のご相談にあわせて、すでにお持ちの象牙ジュエリーの変色についてお尋ねいただくことがあります。

 

特に多いのは、お母さまやお祖母さまから譲り受けた一点を、もう一度きれいにして身につけたいというご相談です。

 

大切なものを、しまったままにせず、これからも気持ちよく身につけていくために。
今回は、象牙ジュエリーのクリーニングについて分かりやすくご紹介します。

 

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1)真っ白にはならない|アイボリーは象牙の色


ここで最初に、もうひとつ大切なこともお伝えしておきます。

 

象牙はクリーニングで明るく整うことがありますが、
必ずしも真っ白になるわけではありません。

 

「アイボリー」という言葉は、今では一般的な色名として広く知られていますが、
もともとは象牙そのものを意味する言葉です。

 

つまり、クリーニング後の象牙が目指す美しさは、
真っ白というよりも、やわらかく自然なアイボリーカラー(象牙色)です。

 

クリーニング後の象牙のネックレス近影
※写真:クリーニング後の象牙のネックレス近影(After))


また、象牙は天然素材ですので、

  • もともとの地色

  • 部位ごとの差

  • 経年変化の出方

  • 個体ごとの質感

によって、多少の色むらが残ることもあります。

そのため、均一な人工素材のような白さを目指すのではなく、
象牙らしい自然な美しさへ整えるものとしてご理解いただくのが大切です。

 

2)象牙とはどんな素材なのか


象牙は、ゾウの牙から作られる天然素材です。


ダイヤモンドやサファイアのような鉱物とは異なり、生物由来の有機素材に分類されます。

日本でも古くから

  • 根付

  • 帯留め

  • 印材

  • 彫刻作品

  • ジュエリーや装身具

などに使われてきました。

 

クリーニング後の象牙のネックレス
※写真:すっきりと黄色みが取り除かれた象牙のネックレス(After)


 象牙の魅力は、

  • なめらかな質感

  • やわらかく上品な光沢

  • 細かな彫刻に向くこと

  • 使い込むほど風合いが深まること

にあります。

一方で、鉱物の宝石よりも汗や皮脂、水分、保管環境の影響を受けやすいという特徴があります。


そのため長い年月の中で、黄ばみや色むらが出てくることがあります。

 

3)象牙ジュエリーはなぜ黄色くなるのか


象牙の変色は、単純な表面汚れだけではありません。
経年変化に加えて、

  • 皮脂

  • 空気中の成分

  • 湿気

  • 長年蓄積した汚れ

などが重なりながら、少しずつ色が深くなっていきます。

特に長くしまったままになっていたものや、
昔よく使われていた帯留め、ブローチ、ペンダントなどは、黄味が強く見えることがあります。
 

象牙のネックレス近影
※写真:黄色く色むらのある象牙のネックレス近影(Before)

4)なぜクリーニングで整えられるのか


象牙の黄ばみの一部は、

  • 表面に残った汚れ

  • 長年の使用で付着した皮脂

  • 素材表面に入り込んだ汚れ

などによるものです。

そのため、象牙の材質を理解したうえで、
無理のない方法で丁寧に処理することで、見た目を改善できる場合があります。

ただし、象牙は非常にデリケートです。


一般的な洗浄や強い薬品を使うと、かえって艶を損ねたり、風合いを壊してしまうことがあります。

だからこそ、象牙のクリーニングは
一般的なアクセサリー洗浄とは別に考える必要がある素材です。

 

5)受け継いだジュエリーを、もう一度身につけるために

クリーニング後の象牙のネックレス


象牙のジュエリーは、
お母さまやお祖母さまが大切にされていたものを、受け継ぐ形でご相談いただくことがとても多い素材です。

「デザインは好きなのに、色の変化が気になって使えない」
「受け継いだものだからこそ、自分でも身につけたい」
「しまったままにせず、もう一度活かしたい」

そうしたお気持ちは、とても自然なことだと思います。

ジュエリーは、新しく買うだけのものではありません。


家族の中で受け継がれ、持ち主が変わりながら、また新しい時間を重ねていくものでもあります。

少し整えることで、しまったままだった一点が、
また日常の中に戻ってくることがあります。

J.C.BARとしても、
お母さまやお祖母さまのものを譲り継ぎ、また身につけたいと考える方のお役に立てれば嬉しく思っています。

 

6)また黄色くなることはある?

外周部分が機変した象牙のネックレス
※写真:外周部分が黄色く変色した象牙のネックレス(Before)

 

残念ながら、クリーニングをしても
将来的に再び黄味が出る可能性はあります。

これは象牙が天然の有機素材であり、

  • 使用頻度

  • 汗や皮脂

  • 保管場所の湿度

  • 空気との接触

などの影響を受けるためです。

どのくらいの期間で変化するかは個体差が大きく、一概には言えません。
ただ、再変色の可能性があることは、最初にきちんとお伝えしておきたい点です。

 

7)クリーニング費用の目安

 

象牙ジュエリーのクリーニングは、10,000円〜を目安に対応しています。

ただし実際の費用は、状態や作りによって変わるため、最終的には個別にお見積もりとなります。

写真で状態を拝見しながら、事前に方向性をご案内することも可能です。

 

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費用について|一律で言えない理由(J.C.BARはお見積もり対応)

 

ジュエリーの修理内容はケースバイケースです。損傷の程度、地金の種類、石留めの状態によって必要な作業が変わるからです。

J.C.BARでは状態をしっかり確認し、お見積もりをお出しします。

修理やメンテナンスは、見た目だけでなく安全面も大切です。

スタッフが状況を整理し、必要に応じて専属デザイナーと一緒に、仕上がりと強度の両面から確認いたします。

 

 ▶︎ オーダー/リフォームの流れ:実例を見る

 

まとめ|すっきり美しいアイボリーカラーを楽しむために


今回は、象牙ジュエリーのクリーニングについてお話ししました。

大切なのは、

  • 象牙の黄ばみは改善できる場合があること

  • ただし真っ白になるとは限らず、自然なアイボリーカラーが本来の魅力であること

  • 天然素材のため多少の色むらが残ることもあること

  • クリーニング後も再び変色する可能性があること

  • 受け継いだ一点を整えることで、もう一度身につけられるようになること

この点を、誤解なくご理解いただくことだと思います。

象牙のジュエリーは、今では新しく手にする機会が限られる一方で、
ご家族の中に大切に残されていることが多い素材です。

だからこそ、状態を見ながら、無理なく丁寧に整えることに意味があります。

 

富山から全国へ|受け継いだジュエリーの「LINE無料相談」


富山市内をはじめ県内全域、そして県外からも、ジュエリーのオーダーやメンテナンスについてご相談をいただいています。

「譲り受けた象牙のジュエリー、少し黄色くなってしまった気がする」
「この象牙、クリーニングすればもう一度身につけられる?」
「変色だけでなく、金具や留め具も一緒に見てもらえますか?」

そんな時は、まずLINEで状況を教えてください。 修理が必要な場合も、まずはお悩みをお聞かせいただければ、富山から全国対応で最適な解決策をご案内します。ジュエリーは、正しい知識とお手入れで、一生のパートナーになります。まずはお気軽にご相談ください。

 

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1級ジュエリーコーディネーター 嶋直樹
著者:嶋直樹(J.C.BAR)

宝石、ジュエリー選びのご相談は、店頭・オンラインどちらでも承っています。富山の店舗には全国からご来店いただいており、遠方の方へは全国対応可能です。

1級ジュエリーコーディネーター/(一社)日本真珠振興会 真珠検定委員会 認定 真珠スペシャリスト(SP/日本で2人目)
店舗情報:J.C.BAR(富山)|店頭でのご相談・真珠の実物確認/公式LINEでのご相談/お取り置き対応

更新日:2026/3/6

富山県公安委員会許可 第501150000183号

取り扱い・ケア

象牙は、真珠や珊瑚と同じく生物起源のデリケートな素材です。
ご自宅でのお手入れは、基本的にやわらかい布でやさしく拭く程度にとどめてください。

特に汗がついたあとは、そのまましまわず、軽く拭いてから保管することが大切です。

一方で、

  • アルコール

  • 洗剤

  • 漂白剤

  • 研磨剤入りのクリーナー

などの使用は避けてください。
一時的に白く見えても、表面の艶や風合いを損なう恐れがあります。

象牙に限らず、真珠、珊瑚などの素材は、自己判断で薬品を使わず、気になる変色や汚れは専門店に相談するのが安心です。

 

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