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美しい色と輝きにこだわりコレクションしているJ.C.BARのラピスラズリのルースをご覧頂けます。
ご来店前のチェックもこちらからどうぞ。
ラピスラズリは紀元前より聖なる石として用いられ、様々な宝石の中でも最も古くから愛されてきた人類最古のパワーストーン。
その魅力と特徴を1級ジュエリーコーディネーター嶋直樹が自ら撮影した宝石写真と共にご紹介します。
ラピスラズリと言えばなんといっても青。
宝石を意味する-ラピス-Lapis-と青色を意味するラズリ-Lazuli-がこの宝石の名前となっています。
特に最高品質のラピスはどこまでも深い青色であり、その美しさは吸い込まれるような魅力を持つ夜空のようです。
濃い色のラピスラズリは一見満遍なく同じ色に見えるのですが、明るい天然光の下ではその青色の濃淡もご覧頂けると思います。
しかし、むらなく均一なラピスラズリはほとんど存在しません。
何故なら、この石はラズライト、アウィン、ノーゼライト、ソーダライトなど数種の鉱物が混ざり合った岩石であり、更にカルサイトによる白が混ざっていることが普通だからです。
それでも、ラピスの美しい青は十分に美しく価値のあるものとして取引されておりその模様すらも自然の証として認められています。
もし、本当に色むらがほとんどなく均一な天然のラピスラズリに出会ったなら、それは奇跡の石ともいえます。
気に入った際には是非すぐにでも手に入れることをお勧めします。
そして、もう一つの特徴がまるで夜空にまたたく星空のように分布するパイライトの粒。
こんなにロマンティックな神様の恵みがあるのかと感動すら覚えます。
基本的にカルサイトの白が混ざることはラピスの評価を下げますが、パイライトの金は青を引き立て好まれるため、価値を更に高める事もあります。
また、もう一つラピスの青と組み合わせたのが装飾品としての金です。
古代エジプト時代は黄金は絶対的権力・財力の象徴でした。
一方ラピスも、自然界の中で最も美しいブルーの宝石であり、王に力を与えるものとされていました。
このことから、エジプト時代の出土品や有名なツタンカーメンの仮面などが色褪せることなく残されています。
私は個人的にブルーが最も好きな色なのであらゆるブルー宝石に惹かれますが、ラピスのブルーは特にお気に入りの色です。
古代エジプト時代さらにラピスラズリと合わせて美しさ、権威性の象徴となったのが金です。
ツタンカーメンの黄金のマスクにはヘッドセット、胸当てなどの装飾として約60もの印象的なブルーのラインが入っており、さらに眉やアイメイクにもラピスブルーが効果的に用いられています。
他にも紀元前13世紀の作品として黄金に大きなラピスラズリで作られたスカラベが嵌められたブレスレットもまたツタンカーメンの埋葬品として歴史的な宝物となっています。
身に着けると強い力が備わると信じられていたことから、王はラピスを独占所有して他のものに力を与えないようにと考えたとも言われています。
そして、その後も古代エジプトの王は遠く離れた産地からラピスをもたらすためのへ交易路も築いたと言われています。
このようにラピスが世界の歴史上、最も有名な王に関わる宝石となったのは、美しいだけでなく、その美しさが秘めた力や強い神秘性を感じさせたことの証です。
ラピスは世界最古のパワーストーンと言われています。
ラピスラズリ以外にこの言葉がこんなにしっくりくる宝石はないと感じています。
ラピスは先にご紹介した古代の王に始まり、現代まで約6000年もの間、常に人類と関わり馴染んできた宝石であるからです。
ラピスの高貴な青色は人の心に落ち着きを与え、幸福を招くとされています。
困ったことに、あまりにもその歴史が長いため様々な逸話があり、どれを信じて良いか迷うくらいですが、どれも人々を幸せに導く言葉に溢れています。
代表的なものは健康、愛和、成功、決断力、知恵などが挙げられ、洞察力を高める、凶事から身を守る、平常心を保つ、邪気を払うなどお守り的要素も加わります。
これだけ多くの思いを重ねることの出来る宝石だからこそ、世界各地で宝石として認められてきたのでしょう。
さて、ここからはラピスラズリの複雑な色の秘密についてご紹介します。ラピスはひとつの宝石ではありません。
と言うのも、ダイヤモンド、ルビー、エメラルドなどほとんどの宝石が結晶であるのに対して、ラピスはラズライト、カルサイト、パイライト、アウィン、ソーダライトなど様々な結晶が混ざり合った集合体つまり、岩石だからです。
古い宝石図鑑などでは、同じようにラテン語の青Lazurの意味である鉱物ラズライトの事であると表記してあるものもあります。
『真珠の耳飾りの少女』で知られるオランダの画家フェルメールもまたラピスの美しいブルーを絵画に用いました。
フェルメールが活躍した1600年代ラピスは金よりも高価であったとも言われています。
フェルメールの作品は僅か50数点しかないのですが、特に有名な作品の多くにラピスラズリが贅沢にもふんだんに使われています。
これは、その実力を認められたフェルメールに良いパトロンが付いた時代だともされています。
『真珠の耳飾りの少女』以外にも『牛乳を注ぐ女』や対の作品である『地理学者』『天文学者』など人々を魅了する多くの作品のブルーがラピスラズリを砕いて用いた絵具で描かれています。
美しい青が印象的なことだけにとどまらず、そのブルーが長くその美を保つことが出来るのは石の青さそのものだからという興味深いエピソードもあります。
フェルメール本人が登場しているとされる『絵画芸術』でモデルになっている女性の月桂樹の冠が青なのは本来緑が混ぜられていたがラピスのブルーのみが残ったせいというのです。
私自身、フェルメール作品が大好きで人生で出来ることなら全ての作品を目にするのが夢なのでずっとこのフェルメールとラピスの関係を語ってしまいそうですが、それはまた別の機会に致しましょう。
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