J.C.BARのアニバーサリージュエリー
相手を想う気持ちを込めて
毎年巡りくるお誕生日や記念日、お子様の誕生、成人など、大切な人生の節目を記念したジュエリー。
23周年誕生祭『バール・バース23』も残すところあと一日。
今日はとても忙しい一日でしたが、とても嬉しい出来事がありました。
久しぶりにご来店下さったこちらのお客様は、私がジュエリーの仕事に従事して間もない頃に出会いもう20年近くになります。
いつも朗らかな方で、今日も明るい笑顔ではあったのですが、何となくいつもと違う印象を受けました。
「ペンダントはいくつか持っているし、指輪はあまりしないから、ブローチの良いのがあったから欲しいなと思って今日は来たの。」
私はご希望に合わせて、いくつかご提案し、お客様は楽しそうに試着などもされていたのですが、何となくスッキリしないご様子。
そうこうしているうちに思い立ったようにこう仰いました。
「実は来春退職で、その記念に残るジュエリーをと思っていたの。単純に欲しいアイテムは、ブローチなんだけど、折角なら記念に残るジュエリーにしようかと迷っていたの。」
なるほど、40年間働いてこられた自分へのご褒美として考えると、ファッション性だけ考慮しておススメするジュエリーは少し物足りないのは間違いありません。
ジュエリーはハレ晴れの舞台に相応しい物。
でも、退職した後は、食事会やパーティーなどハレの舞台がめっきり少なくなります。
方向性が変わったので先程までとおすすめするジュエリーはガラリと変わります。
こういった場合誰にでもあう正解はないのですが、今回の場合以下のポイントに絞り込みました。
特別感があるもの。
見るたびに喜びを感じらるもの。
しまったままにならないもの。
流行によって陳腐化しないもの。
もちろんダイヤモンド以外も該当するものはあるのですが、ここは経験からくる直感です。
ちょっと大きめのダイヤはお持ちではなく、ご自身の宝物になり、また将来的にお嬢様に譲り継ぎやすい。場合によっては真珠だったりもするのですが、お客様は真珠は既に色々お持ちでした。
こうして、いくつか絞り込んだダイヤモンドをご紹介して選び抜かれたのが写真のダイヤモンドです。
スッキリと涼しげなDカラーと個性的なクッションカットの組み合わせの美しい魅力に惹かれてこちらをお選びになりました。
お客様が打って変わってとても晴れやな表情になられたのが印書的でした。
アイテムも「指輪は無し」だったのですが、最終的にリングへ。
身に着けるたびに自分でも目にすることが出来るため、他のアイテムよりも見るたびに幸せになれるというポイントをお気に入り下さいました。
ジュエリーコーディネートで大切なのは、T.P.Oやファッション性は勿論なのですが、そのジュエリーがお客様にとってどんな位置づけであるかです。
パーティーに身に着けるならどんなパーティーなのか。
仕事を交えた食事会ならどのような内容なのか。
今回のような退職の記念でも、
お客様ひとりひとりの思いは異なります。
だからこそ、私たちジェイシーバールのスタッフはお客様のご希望をしっかりとお聞きしてご提案を致します。
どんなに高級な宝石を使い、お洒落で流行の最先端のデザインでも、そこに心の満足が無いと不思議と飽きてしまうものなのです。
長年ご贔屓下さるお客様にとって、人生で最も大切な節目の記念。何年経ってもこれを選んで良かったと思っていただけるよう心を込めてコーディネートを考えました。
デザインはこれからですが、ダイヤモンドだけでなくお客様の心の奥にある気持ちも輝かすことの出来るリングにしたいと思います。
文・写真
1級ジュエリーコーディネーター嶋直樹
相手を想う気持ちを込めて
毎年巡りくるお誕生日や記念日、お子様の誕生、成人など、大切な人生の節目を記念したジュエリー。
PROFILE
1級ジュエリーコーディネーター
真珠検定スペシャリスト
有限会社ジェイシーバール専務取締役
ジュエリーコーディネートと真珠それぞれの国内トップ資格者。専門家としてテレビのコメンテーターや解説など多数出演。またミスコンテストの講師など美を追求する分野でもその技術を生かすプロフェッショナル。